どうも波海です
今回はオリジナルです
誰かに届くことを願ってます
「催花雨」
Music&Wrods 波海
Illustration Amelia(http://vaxtusyurei.wixsite.com/amelia01)
Singer 闇音レンリ
恋し恋しと雨の先
去り行くあなたの裾もなし
あわれ散り行く運命なら
どうぞ地獄とおどりゃんせ
静かに落ちるは雨垂れの音
二人は唯々黙っていた
笑えない明日を過ごすなら
黙る今日を生きていたかった
どちらが言うでもないこの憂を
互いに知らない振りをした
いずれ離れることを知りながら
それでも君を望んでしまった
春が死ねばどこへ埋めればいい？
花を夢見た憂が溢るばかり
待てど咲けやしない徒花のよう
沈黙を重ねた傘の下
淡く花冷えていくふたりぼっち
恋し恋しと雨は降るる
催花雨に打たれて滲んでいく
落ちる花に自分を重ねて
雨に寄り添う理由を押し付けた
それで花が散るなんて笑えないな
花に吹き荒ぶ嵐の中
傘も手放せずに二人はいる
散るはいつか結んだ小指のこと
離れられず並ぶは二つの青
仄かに花曇る間に見えた
あの笑みをずっと描いていた
涙雨が降り頻る
さよならだけの人生だ
咲けと咲けと雨が急かす
恋と患い春と死ぬ
花を待つは淋しさと
君が零した言の葉か
散りゆく花と共に撓垂れる
流るるは二人を繋ぐ血か
春が死ねばどこへ埋めればいい？
花を夢見た憂が溢るばかり
触れた手をいつしか重ねていた
さよならを束ねたこの傘の下
淡く花冷えていくふたりぼっち
恋し恋しと雨は降るる
